最近になって、ふるさと納税の問題点を指摘する声が高まっている。総務大臣もふるさと納税の見直しに言及している。その理由としては、「返礼品のコストの割合が高い点、寄付が住民サービスに十分に活用されていない点、地域の運営に支障が出かねない点、」などを問題点として挙げた。
ふるさと納税の元々の理念は、「応援したい自治体へのサポート」だが、大震災などがあった時を除き、実態はこの理念からかけ離れているだろう。また、税理論の観点から私の同業者にはこの制度を問題視する者が多い。 しかし、あまり指摘されないが、ふるさと納税には多大なる功績がある。それは国民の「納税意識」を高めたことである。 私の廻りでも自らの所得税・住民税のシミレーションをしながら、ふるさと納税に取り組む方が増えている。 制度見直しの際には、ぜひこの視点を忘れないでほしい。