
合氣道の達人藤平光一氏の著書の中にこんな記述があった。藤平氏が太平洋戦争から復員した際、両親から「温泉にでも行って来たらどうか」と言われたが、あえて翌日からきつい農作業に出て、三週間かけて作業量を徐々に減らして、それから体を休めた。
命の危険にさらされていた環境からいきなり安息な環境に変われば氣が切れることを知っていたからだ。実際地元で、復員直後に温泉に出かけて突然死をしたものが何人もでたそうである。
週の始まりに何となく調子が出ない人は、土日に氣が切れている可能性がある。
氣を切らないというと、「休みの間も仕事のことを考える」と捉えがちだが、それでは休みにならない。
そうではなく、休みに入る前に、休み明けの仕事を確認しておくだけで良いのだ。それだけで、休みの終わりと仕事の始まりに「切れ目」がなくなり、氣は切れなくなるとのことだ。良い習慣にしたいものだ。